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15歳から初めて教育を受けた孔子ですが、なぜ、その教育方法はスパルタ教育だったのでしょうか。 答えは、ご主人の季孫子(季武子)が、厳命したからです。 「宮中の書庫にある書物は、全て暗記せよ」と。 当時は貴族であっても、「書籍」はほとんど持てなかったのです。 当時は紙が発明されるはるか以前で、木簡(或いは竹簡)に漆で字を記したのです。 ですから、文字を記すことは「国家プロジェクト」だったのです。 季孫子とて、溜まりに溜まった国家文書を、全て写し取る訳には行きません。 そこで、若き日の孔子に、片っ端から暗記させたのです。 ですから、孔子が覚えた分量は、生半可なものではありません。 しかも、覚えなければならないのは、国家文書だけではないのです。 (続く) 追記 真説「春秋」、真説「論語」、並びに真説「孔子」を、故宮崎市定先生に捧げます。
by 3-shikou
| 2008-01-15 22:15
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