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樊須(子遅)がはたして、孔子の弟子であったかどうかは判然としませんが、「樊」と言う姓を踏まえると、周王室に連なる名家出身であることは、疑いの余地がありません。 あまり孔子との関係がよく分からない人物です。 名家の出身者でありながら、系図もありませんし、魯においてどの身分に属していたかも明白ではありません。 そのご先祖様が魯に赴いた際、何かの理由でそのまま留まったとしますと、大夫以上の存在です。 ところで、周からの使者が何故、訪問先に留まることが多いかと言いますと、受け入れ側としてはその文化、特に「標準語」を覚えたいからです。 一種の雇われ外国人教師と考えれば、分かりやすいです。 とすると、その末裔も含めて、それは知識人に分類されます。 では、その職業は何か。 宮中の書類管理(つまり外交文書を含めた国書の管理)及び、史官を含めた歴史関係の統率者だったのではないか。 そういう推測が成り立ちます。 (続く) 追記 真説「春秋」、真説「論語」、並びに真説「孔子」を、故宮崎市定先生に捧げます。
by 3-shikou
| 2008-03-20 19:36
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