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当初、私兵団に配属された孔子でしたが、遅くとも15歳までには、主君の命により「私的官僚育成装置」とでも言うべき立場に置かれ、そのために宮中の云わば資料室に通いつめる毎日となりました。 ところで何故、私兵団から転属となったのかを検証する必要があります。 勿論、孔子が聡明であったことも理由のひとつに挙げられますが、それだけでは不十分です。 聡明ならば、生い立ちを考えると黙って闇に葬られるおそれもあるのです。 それに賢いと言っても、別に私兵団から動かす理由はないと思われます。 身の置き場が変更された最大の理由、それは「母が季武子の男の子を産んだ、つまり季孫子と縁続きになった」ことにあります。 そして、孔子と血の繋がりができた一族こそ、子貢の親なのです。 (続く) 追記 真説「春秋」、真説「論語」、並びに真説「孔子」を、故宮崎市定先生に捧げます。
by 3-shikou
| 2008-05-08 20:48
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