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季孫子(当主季武子)にとって、息子や己の兄弟、或いは親戚を国庫資料室に通わせることは、貴人としての教養を培うためにも必要だったと思われます。 では、孔子をお供につれた理由は何でしょうか。 まず、後に実現する季孫子の「私的官僚育成係」としての役割が挙げられます。 次に、子弟の家庭教師役です。これも教養と外交感覚が重視されるにつれて、必要となります。 ですが、15年もかけて口伝も含めた資料を全て覚えさせ、歩く百科事典の役割を担わせた理由が、以上では説明できません。 季孫子には遠大な野望が有ったのではないでしょうか、中央集権という。 (続く) 追記 真説「春秋」、真説「論語」、並びに真説「孔子」を、故宮崎市定先生に捧げます。
by 3-shikou
| 2008-05-19 12:16
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