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15歳頃から宮中図書館に出入りし、30歳から今で言う教壇に立つ立場になった孔子には、多くの役割が与えられました。 季武子の時代、季孫子の所領(私領)は急拡大しますが、それに伴い、当主に代わって現地を治める代官的存在が大量に必要になりました。 その育成係を仰せつかりました。 また、この頃から外交がより重要になってきます。 ところで外交は、内臣では務まりません。 やはり血筋が良くないと相手にしてもらえないのです。 とすると、季武子の子弟、親戚は相応の教養が必要になりますし、「共通語」を習得する必要も出てきます。 ですから、孔子には「子弟の家庭教師」と役割も担っていたのです。 以上からだけでも、孔子が豊富な知識の持ち主でなければならないことは分かりますが、それでも国家機密文書をその解説まで含めて全部暗誦させる必要はありません。 まだ理由があったのです。 (続く) 追記 真説「春秋」、真説「論語」、並びに真説「孔子」を、故宮崎市定先生に捧げます。
by 3-shikou
| 2008-05-20 13:00
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