|
季孫子及びその後継者の時代を一言で表現すれば、「艱難辛苦」です。 まず、襄公から数代にわたり、馬鹿殿が輩出された時期でした。 一方で、楚に代表される南方の大国の台頭に対処するため、中央集権を進める必要がありました。 ですが、馬鹿殿では中央集権は叶わぬ夢です。 しかも、国内では有力者が割拠しているため、中央の威光が隅々にまで届きませんし、事と次第によれば、他国の影響力が浸透しているおそれすらあります。 とすれば、己の手で中央集権を進めるしかありません。 これは、既得権益の破壊であり、新秩序の確立でもあります。 そこで、孔子の本当の役割が明らかになります。 (続く) 追記 真説「春秋」、真説「論語」、並びに真説「孔子」を、故宮崎市定先生に捧げます。
by 3-shikou
| 2008-05-25 15:06
|
ファン申請 |
||